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creative areaブログ

ふらっと木曽の立ち上げから関わり合ってくれた方や、定期的に利用してくださっている方の紹介です。

第3回目はふらっと木曽のシェアキッチンやイベントスペースなどを使って料理人として「はらぺこ」という屋号でケータリングなどの料理のお仕事や、ピアノ弾きとしてアーティスト活動をされている川本真理さんの紹介です。

料理を通して「作家や生産者」と「使う人・食べる人」をつなぐ~きそだにマーケット~を主催

出身の千葉県のマーケットで知り合った元木曽町地域おこし協力隊の木村耕紀さん(現木曽町移住サポートセンター)との結婚を機に2018年に木曽町に移住されたきた真理さん。ふらっと木曽の運営メンバーの一人として様々なイベントを企画・開催してくださっています。

その中の1つが「きそだにマーケット」。
マーケットが始まったのは、新型コロナ感染が拡大を始めた頃。消費も落ち込み、町のムードもなんとなく元気がない状況の2020年。生産者さんや町民の手助けを何かできないか?という熱い想いから2020年6月「友産友消マーケット」という名前で真理さんのテイクアウトランチとパンと野菜販売という形で小さく始まりました。
今では、生産者さん、作家さん、料理人さん、お客さんの出会い繋がる場として、出店者も10店舗以上。お客さんも多いときには60人前後の方が来場する人気のマーケットになっています。

真理さんがきっかけで始まった場づくりがたくさんあり、いつも精力的に活動されている真理さんに、今までのこと。移住されてきてからのこと。今後やってみたいことをお聞きしました。


野菜が並ぶきそだにマーケットの様子


料理を提供する真理さん


単身でイタリアに渡りオーガニックレストランで働きながら、スローフード・食育活動に参加

真理さんは千葉県土気出身。大学時代からコミュニティ作り・生産者さんに興味があり、ビーガンカフェ等で働き、バックパッカーをしながら、各地の畑巡り、ピアノ音楽家として、CDも発売など当時から精力的に活動されていました。

その後、6年間鎌倉のレストランで働き、単身でイタリアに渡り地産地消のレストランで働きながら*1スローフード運動の一環の食育活動にも参加。当時住んでいたところはイタリアの山奥。100年以上建っている古い建物がたくさん残っていたり、文化・伝統も残っていて、その時の体験から田舎を見る目が変わったそうです。そして、イタリアは楽しくて美味しく、生産者さんとの距離も近く、素材から元気をもらって楽しく働いていたそうです。

*1 スローフードとは
スローフード運動とは、経済や食のグローバル化に対して地産地消や在来種、伝統料理を受け継ぎ守ることで、地域の生産者さん、環境、まちづくりなどに貢献する食による社会運動です。

帰国後は徳島県神山町の*2フードハブプロジェクトのシェフインレジデンスで滞在後、結婚を機に木曽町に移住。その時の木曽の印象は、小池糀店さんや、すんきなどの発酵食品もあり、古い家も残っていてヨーロッパ!みたいな印象を受けたそう。ずっと昔から住んでいる人にとってはうれしい限りです。

*2 徳島県神山町フードハブプロジェクトとは
地産地食をテーマに役場と企業が一緒に立ち上げた町の食堂のこと

音楽がもっと身近に。街角ピアノを作りたい

移住されてからのご活躍は言うまでもなく、マーケットを主催したり、開田高原にある窯元の開高窯 の中村満さんの皿とともに真理さんの食事を楽しむ会を開催。


開高窯の器とともに


また、ピアノ弾きとしても音楽家の方と一緒にライブしたり、音楽がもっと身近になってほしいという想いから、空き店舗に街角ピアノを設置。

今は、古道具と古着・がらくたのお店『pu--ka puka。゜』の中にピアノがあり、旅人や地域のおじいちゃんから子供までピアノを弾いていて、交流の場が生まれています。


ピアノ演奏家として


地方で子育てをしながら、続けていく

2人の子供を育てながら、料理人・演奏家として積極的に場を作っている中、さすがに精神的にしんどくなってきた時期があり、働き方を考える時間があったそうです。

都会では独身で仕事大好きで自由に思う存分働けたけれど、田舎で子育てをしながらだと、思うように仕事ができなかったり、欲しいものが手に入らなかったりと、様々なジレンマは数知れず。その代わり、田舎ならではの、畑が身近だったり、育てた野菜で漬物をつけたりする経験は自分にとっては試練であり必要な経験だったということです。

木曽で様々な経験を経て、これからやってみたいことは、開田高原で人や物が交流できる場所を作りたい。こども園での料理教室をやってみたい。とのことです。

そして、その根底にあるのはイタリアで経験した「生産者や作っている人の顔が見えること」「生産者があってこそ」「家族と友達が幸せであること」を忘れずに木曽で活動を続けてたいとのことです。私たちもこれからの一層のご活躍を期待しております。

真理さんの料理は素材の味を生かしたとても優しい味がします。その優しい料理とは裏腹に、ピアノは情熱的でエネルギーに満ち溢れています。残念ながら、まだ、真理さんのお店が出来ていないので、ぜひ、木曽のイベントで音楽を聞いて料理を味わってみてください。運営メンバー一同お待ちしております。


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