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12月に入ってからの都会の街並みは、イルミネーションやクリスマス商戦の広告が沢山溢れています。

木曽に来てからは、そのようなあまり風景を見ることがなくとても落ち着いて過ごせます。

なぜなんだろうか?と思って考えたところ、それは「年越し準備が忙しいら」ということで、

お餅作りの現場を隣町の「上松町特産品開発センター」・しめ縄作りの現場を「木曽のしめ縄名人宅」より

ふら木曽スタッフNがレポートします。



上松町特産品開発センターに入った瞬間から、大量の切り餅の数です。

作業中にお話を伺いました。

〇町民の皆さんが、丹精こめて「もち米」や「豆」を育て、山の「栃の実」を拾い、年末にかけて加工所に持ち込みます。

加工所のお母さんたちが各家庭ごとのもち米に札を付け

〇洗浄→浸水→もち米を30分蒸す→餅つき機で2分→木の型で伸ばし→冷ます→切る→袋詰め

memo:豆餅の場合、もち米3升で砂糖500gと塩を少し入れてつくそうです。

の作業を見事な連携プレーで行っています。

その作業がクリスマス前後から年末まで毎日続くそうです。まさに「戦場」。

上松町特産品開発センターで作られているものは、一部を除いて、ほとんどのものが受注生産。
ということは、食品ロスなし。
大量生産、大量消費の今の時代で沢山の食品廃棄がでている昨今の中、すばらしいシステムだと思います。

昔からずっと続いているこの技術と伝統が次の世代まで残ってほしいものです。


さて、お次は「しめ縄作り」の現場へ。

ふらっと木曽で、毎週土曜日に野菜を販売してくれている農家さんの家で作らせていただきました。

木曽の家庭では、玄関や床の間に飾る「しめ縄 6尺 1間(180cm)」と神棚に飾る「たい」と呼ばれる横に渡した太い綱を購入します。

農家さん宅では「しめ縄1間」、「たい」、「モダンなお正月飾り」を作られています。

その1「モダンお正月飾り」

「スゲ草」という、藁よりもちょっと硬めな草を3本で編んでいきます。
左編み・右編みなどあって、なかなかうまく編めません。
なんとか教えてもらって、形にして、そよ木・松・稲・などで飾り付けします。

その2「しめ縄 6尺 1間(180cm)」

藁6本で3本ずつの2本で編んでいきます。
藁が短くなってきたら、継ぎ足していきます。
なかなか、うまく足しながらうまく編めません。

その3「たい」

太い綱にするために、蕎麦の粉をひく石臼を使って、3本で編みます。
あの大きな綱の中に、藁を丸めた丸い物を入れて、綱にします。
そのあと、つぎめ結びで両サイド結んで終わりです。
これはさすがに見ているだけでした。



この「たい」が上手に編めるようになるには、あとどれくらいかかるのだろうか?

少子高齢化社会の今、しめ縄・お餅の後継者が年々数 が減っていくことは間違いありません。

山での材料集め、藁やお餅のためにの米作り。

しめ縄や餅に限らず、様々な物を、作る人のことを考えて大切に使いたいと思った年の瀬でした。


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