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creative areaブログ

*当記事は鳥獣被害や狩猟に理解ある方のみ閲覧をお願い致します。
*刺激が強い画像が出てきますので、閲覧注意ください。

どうもインターンの川浦です。
木曽の日義地区で鹿の解体を見てきました。
あまりグロテスクではない画像とともに、その一部始終をお届けしたいと思います。

鹿の解体を生で見てきました!



ちなみに解体に誘ってくれたのは難波さん。
ふらっと木曽で、皮を使ってカードケースキーホルダーなどを作るワークショップを開催してくださってる猟師さんです。


大好評で既に5回もワークショップが開催されています。
ふらっと木曽でのイベント開催の告知はフェイスブックインスタグラムで更新されるので、よければフォローお願いします。


鹿の解体① 頭を落とす


今回の獲物はニホンジカ。
体重は推定60〜70kgほど。


つまりバーベルで60〜70kgと同じような物です。
ベンチプレスの成人男性平均が40kgと言われています。


こんな大きな獲物を山から下ろすのも一苦労ですよね。
しかも車にあげたり、作業台に乗せたりと……まさに重労働。


まずは首回りをナイフでざくざくと切り、頭を落とします。
立派なツノを持ったオス鹿でした。


角を持って頭を持ち上げてみる。
頭単体でも相当重く、10kg以上はありそうでした。
漫画のハンター×ハンターでヒソカが成人男性の頭部を武器にしたのも納得の重さです。


ちなみに鹿の首や耳の裏など、よくマダニが大量にいるそうです。
難波さんは虫が苦手なので嫌そうな顔で語っていました笑


毛も触らせてもらいましたが、非常に硬い。
この硬い毛を掻い潜って血を吸うマダニ。おそるべし。


なので血や虫を洗うために解体中は大量の水をかけつつ行います。

鹿の解体② ハンガーで吊るす


鹿の後ろ足をナイフで通し、その穴にハンガーを通します。
こうしますと、ハンガーを天井部分に引っ掛けると吊るすことができます。


鹿のアキレス腱がめちゃくちゃ強いからできること。
野山を駆け回っているのは伊達ではありません。


最初ハンガーって聞いた時はなんのことかさっぱりでした。
ですがこういうことだったんですね。なるほど確かにハンガーです。


「鹿 解体 ハンガー」で検索すると商品が出てくるので、欲しい方はぜひ笑

鹿の解体③ 皮を剥いでいく


アキレス腱の少しした辺りを、ぐるっと切れ込みをいれます。
そこを起点に、少しずつ皮を剥いで行きます。


難波さんは迷わず手を動かし、みるみる間に肉と皮が分かれていきます。
手でもできるんだよ〜と手でぺりぺりやる瞬間も。
イノシシと比べると、鹿の方が皮を剥がすのは簡単だそうです。


イノシシは脂が豊富な分、できるだけ肉側に残るよう皮を剥いでいかないといけません。脂は旨味ですし、皮に残ったままだと腐る原因にもなります。



大して鹿は、写真の通り脂がほとんどありません。
これで寒い冬をどう過ごしているのでしょうか。

が、鹿の肉は低脂肪高タンパクと言われるだけありますね。
ささみと同じく、ダイエットにもお勧めですよ。


後ろ脚の筋肉量はやはり凄まじい。
舗装もされていない、勾配のある獣道を踏破する脚力は流石の一言。
綺麗な筋が入っています。


ただ難波さん曰く、後ろ脚も前脚も、ただ焼いただけでは固くて美味しくないとのこと。
この筋をみると納得です。


人間が美味しく食べられるよう品種改良が加えられているわけではないので、食べる際は工夫が必要そうです。


罠にかかっていた鹿なので、右後ろ足の部位は内出血で真っ赤でした。
やはりこれも肉の味が落ちる原因になるそうです。
なので切り分けた後は水を入れたバケツの中につけていました。


あと解体が進むつれ、ハエが増えてきたのが衝撃でした。
どこからともなくやってきて、だんだん数が増えていくハエ。

鹿の解体を見た感想



さて、本来ならここからも作業が続いていきます。
内臓を取り出したり、肉を切り分けたりと。

ただ時間の都合上、鹿の解体見学はここで切り上げとなりました。


私は山賊ダイアリーという漫画がめちゃくちゃ好きなので、こういう世界に理解があります。
なので大変興味深く見学することができました。


ただ今回の鹿は既にお亡くなりになっていました。
これが目の前で息を引き取るのを見ていたら、好奇心以外の感情が生まれていたとも思います。


それでも命の大切さ、食卓に並ぶ食べ物への敬意を改めて感じるきっかけになりました。
現代の社会ではこういった工程は、消費者に届けられないよう巧妙に隠されています。


それがいいか悪いかはさておき、たまには命の大切さを学ぶために、直で絞めてから解体する過程を見るのもいいかもしれません。


世界的に見ても稀有な「いただきますーごちそうさま​」の文化を持つ日本人だからこそ、命をいただく大切さを大事にしていきたいものです。

writed by kawaura.


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